行きも帰りも危険が潜む

出勤し、何か嫌な予感がして家へ戻る。
やはり・・・
ガスコンロの火でフライパンが熱されている。
帰ってよかったと思いながら再度出勤する一日の始まり。
先日から新人の教育担当としてがんばっています。
仕事柄か何なのかなかなか理解してくれないけど、あいづちだけはしっかりしてくれる。
その姿は数年前の自分もだったのかなと思ってしまう。
まったく解らないことを叩き込むように教えるのは難しい。
教えられるほうはもっと難しいんだろうけど、積み重ねて覚えていくんでしょう。
まぁ僕は覚えたふりをしてここまできてしまったわけで教育する立場としてどうなのかと今になって思います。
そして真夜中やっと帰宅する。
むき出しの細い階段をのぼって行ったところ上から何かが突っ込んでくる勢いで近づいてくる。
目を向けた瞬間にはすごく近くに迫る何か。馬とかイノシシの大群が突撃してきそうな音。(構造上響きやすい為、そう聞こえた)
すかさず壁よりに身を寄せつつもたまらず静かな住宅街に僕の声が響いた。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぁあああああああ!」
格闘ゲームでとどめをさされたキャラクターの様にShout!
すぐになんだったのかを振り返り見る。
僕が嫌いな「ネコ」だ。
奴はあわてて階段を降りて最後の数段で足を滑らせ横になり転がって地面へ叩きつけられたがすかさず起き上がりどこかへ走り去った。
「お前を食ったりしないって・・・」と思いながら安心して帰宅する。
そんな慌しい通勤をしている自分って改めて落ち着きがないなぁと思います。