あなたに運命を感じたのでございます

今日あなたと出会えて運命的な何かを感じたのです。
僕はあなたと一緒に住むことを決めたのです。
このまま離れる事は何か違うと感じたのです。


はい。結論から入るそんなお話のやり方もたまには良いのではないでしょうか?


出会いは突然、ふとした瞬間。
いつものように眠気を残してふらふら出勤。
座席を確保して寝る気満々だった。
鞄の中の携帯を確認しようと鞄の口を広げようとしたとき、鞄の表面で何かが動いたのが分かった。
走りだしたばかりの電車。「もぉ〜なんで・・・」まずはそう思った。
あり得るとすれば蜂とか謎の見知らぬ虫だろうと思い浮かぶ。
ということで物の確認。
若干ツヤがあるのが分かった。「あ〜もぅ、カナブン勘弁」と思った直後の二度見。


は さ み !!


クワガタムシだった。でも不思議。田舎でもそう見つからないクワガタ。
一番不思議なのはなぜ鞄の上をしがみついて歩いているのか。
どこでくっついたのか。
っていうか元気良すぎる。
いろいろ考えてたら這い回りだして、とりあえず捕獲を考えた。
周りはみんな寝てるか携帯とかに集中してたから一人でごそごそと捕獲を試み、密かにビニール袋へ。


会社へ持って行き、大きなダンボール箱とかにいれてたけど元気が良すぎて逃げそうだったので、
先輩のインスタントコーヒーのカップをもらって入れておいた。
知識人達に聞くとコクワガタは全然そのへんにいるらしく貴重な昆虫では無いらしい事が判明。
昼休みには狭すぎるだろうと蓋をしなくてもいい広めのお部屋を作ってあげた。
しかし彼はどうやら寝たいらしくティッシュの下に潜り込み夕方まで寝てた。


仕事終わって家に帰る時、また狭いカップに戻し鞄の中へ。
100均巡り。飼育道具を一式揃えてワンルーム構築!
はい、彼と一緒に暮らすことにしました。
2〜3年冬を越して生きるらしいのでしばらく餌代のかかる生活になるけど、まぁなんか意味があって出会えたのだろうから一つ決心してみました。
iPhoneなのでぼけてますが僕のデスクで居眠り中の彼です。